思い込みには事故の危険性あり。 この原因のビリーフシステムとは

コーチング

こんにちは

どんな人でも思い込みってありますよね。
思い込みは考えそのものなんですが、
これは自分の過去の経験と記憶でできています。
そんなことをあらためて感じたので、
触れてみます。

長い連休中は車でドライブ。
遠出できたので、現地でガソリンも入れます。
セルフ式のスタンドで、
そんな給油中に見かけたのが、この表示。

ディーゼル車用の軽油給油口のところの表示です。

昼間はフルサービスで給油することが多いので、
まじまじと給油機を見ることはなかったのですが、
何となく、見慣れない違和感が。

よくよく考えましたが、
おもしろいと思ったので、写真を撮りました。
いかがでしょうか?
車に乗らない人にはピンと来ないかもしれないですね。

目に留まったのは、
軽自動車への給油は
行わないでください
の注意書き。

しばらくして、ああ、軽自動車だから軽油と考えて
入れてしまう人がいたので、そのための注意書きかあ!
と納得。セルフの給油所なので、
多分こういう事故があったんでしょう。
確かにそう思えないこともなくはない。

人間思い込みって怖いものです。
まあ、こういう勘違いする人は
この注意書きすら見ても何とも思わないで
給油してしまいそうですが、
事故防止って大変なんだなあとつくづく思う
表示でした。

思い込みには気をつけましょう
という話でした。

でもこういう勘違いって他人事じゃないんですよね。

人間の脳は常に働いているのですが、
できる限り使わないように、
言い換えれば効率よく働くようにできています。

以前ブレインプログラミングという本の紹介で
RASの話に触れましたが、これは自分の興味のない事には
目の前にあっても見えない、という話です。
これが最たる例。
一度覚えた(と錯覚)したものは見なくても大抵は大丈夫。

書評 ブレインプログラミング ピーズ夫婦 脳の機能RASとは?
こんにちは。 コーチングでは脳科学を根拠に こうすればいいとか、ああすればいいとか 解説した本を参考にすることも多くなっています。 コーチングという言葉を使わなくても、 目標達成とか夢をかなえるとか。 学者の誰誰が研究の...

この上記の表示の例でいえば、

私は軽自動車乗ってます。
ガソリンスタンドに入ったらセルフなので自分でやらなくては。
3つも種類があるけどどれにしようか?
“軽”と書いてあるから、軽自動車のガソリンはこれ。

軽の文字一つで、
軽油と軽自動車がつながった瞬間です。

余談ですが、
軽車両のみ通行可の標識も
軽自動車だからって
通っちゃう人がいると
冗談だかほんとだかわからない話もあるとのこと。

念のためですが、
軽車両は、エンジンのない自転車とか
リヤカーなんかのことです。
電動アシスト自転車もここに入るみたいですね。
だから、軽自動車は軽車両はではないんです。
免許取るときに教わる話です。

 

ガソリンスタンドの表示に戻りますが、
違うことは判ってもどれが正しいか判らない。
結構深刻な状況かもしれませんね。

軽自動車と軽車両、軽油。
よく見ると全然関係ないけど、紛らわしい。

軽自動車の登録が普通車より多い時代。
セルフのガソリンスタンドも
当たり前のようにありますよね。
こうなったらそれぞれ連想させないような
別な名前にした方がいいんでしょうかね。

 

コーチングでは
思い込みも含んだ
自分の考えを含んだ世界全体を
ビリーフシステム(belief system)と
呼んでいます。

このビリーフシステムは
人にやってもらってたことも含めて、
自力で何かやり始めるとき
意識すべきポイントです。

よく調べないでやること、結構多いですね。
習うより慣れろというのは真理ではあるのですが、
間違っても許される事と
そうでないことがあるのも事実。

何を知っていて、何を知らないのか?
判らなかったら聞いてみろとは
よく言われますが、
自分が何かしら行動しないとこれが出てこない。

また、思い込みが激しいと何かやってても
他の意見が入ってこなくなる。
自然と取捨選択していて、
無意識に正解を外していることも多いですね。

自分は思い込みが激しいと思っている人はまだましで、
私は大丈夫と思っている人、注意必要ですね。

お釈迦様でもあるまいし、
思い込みのない人はいませんから。

でもそれが人から見た自分の味にもなっているので
無理に思い込みをなくそうとするのも
考えどころ。

私の場合、
感じたことと、考えたことを別々に分けるようにしています。

感じたことは否定しないで大事に取っておきます。
いい事、悪い事ありますが、
感じたことはしょうがない。

ただ、考えた結果は別物。
まちがっててもしょうがない
これは長い目で見れば、時代で変わっていることに気付かないとか、
昔はそんなものなかったって言うのはいくらでもありますからね。
熟考しても、理解できないことも多いので、
100%はないとある意味割り切っています。
自信のある・ないに関わらずですね。

昨日のファスト&スローで話題にしましたが、
すぐに答えの出るシステム1と
答えが出るのに時間がかかるシステム2
で特にシステム1には気を付ける
ようにはしてます。

書評 ファスト&スロー ダニエルカーネマン 意思はどう決まるのか
こんにちは 普段しっかり考えて行動している そういう人にこそ読んでもらいたい、 人間は合理的な判断だけでできているわけじゃない という本を紹介します。 それがダニエルカーネマンの"ファスト&スロー" 副題は、あなたの意思...

そう、これは脳の持っている問題なんです。
そして、簡単には克服できない。

ガソリンスタンドの軽油を軽自動車に入れちゃダメ
という表示は考えを早く納めたがる人の習性,
の対策と考えて
こういうことが身近にないか気をつけていきましょう。

謙虚に考えるべきことですが、
私はある程度開き直っている感じです。

今回のことをまとめると、
誰にでも思い込みはあるので、
頑固にならないで気をつけよう
という話でした。

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