ビリーフシステム 考え方が変わると行動が変わる。どう変えるのか?

コーチング

こんにちは

今日の話題は、
私たちが見ている日常ってなんだろうな
と言うお話です。

先日のコーチングの話で、
情動記憶の話を出しました。

記憶に残りやすい情報とか思い出は、
その出来事で感情が動いたか、
強い感情が伴った記憶が残りやすいという話。

コンフォートゾーンとは? 現状の不満も希望のゴールもこの中にある
こんにちは 今回は自己啓発界隈でよく使わわれる言葉、 コンフォートゾーンについての話です。 コーチングでも使います。 これ、調べてみると、 イタリア発プロ向けスキンケア用品の ブランドの名前と出てきます。 これって商標...

今はどうか判りませんが、
昔受験の時、英単語の覚え方で、
動詞ならその行動をしながらとか、
形容詞ならその情景を浮かべながら、
というのがあって、それに近いですね。

体で覚える、とその時は思っていたのですが、
こう考えると体を動かして、
そうすると感情が生まれるので、
自分に印象づいて、情動記憶が残る
そういうカラクリだったんだなあと思います。

自分が取り入れたい情報自体にどう気づくのかというと、
以前お話したRASの話が出てきます。

書評 ブレインプログラミング ピーズ夫婦 脳の機能RASとは?
こんにちは。 コーチングでは脳科学を根拠に こうすればいいとか、ああすればいいとか 解説した本を参考にすることも多くなっています。 コーチングという言葉を使わなくても、 目標達成とか夢をかなえるとか。 学者の誰誰が研究の...

RASとは、脳は自分で重要と思った情報しか入ってこない
というものです。

この機能は、人が生きていくために
獲物が見つかりやすくするために、
危険なモノには近づかないように、
必要な機能で、我々のDNAに刻まれています。

このRASのおかげで、
昨日と同じような生活ができるのですが、
それは昨日と違う情報が入ってこないから
ということになります。
この情報を見えなくしている原因を
スコトーマ、といって、
現実に景色を見ても特定の情報として入れない
心理的盲点とも言われます。

部屋を見渡して赤いもの探してください。
いくつありましたか?

じゃあ、青いものの数は?

心理学でいえばカラーバス効果の実験ですが、
これ、いろんなセミナーでやられてて、
何度もやってますが、
カラクリを知っててもやっぱりできない。

無意識のうちに情報が制限されていて
自分には入ってこないということです。

RASとスコトーマで制限された情報を得て、
更に、自分の感情が動き、
そうしたものしか記憶に残らない。
その記憶をもとに行動する。

それが今の現実の生活すべてということになります。
そう思っていると意外と日常で扱う情報量って
少ないものなのかもしれませんね。

この行動は、しつこいようですが、
記憶のもとになっていて、
習慣や行動のクセにあらわれます。
英語で言うとちゃんと区別されていて、
habit、attitudeとなります。
Habitが習慣で、
Attitudeが行動のクセ、わかりやすく言うと
ドリンクバーに入っても同じものしか飲まないみたいな感じです。

悲しいかな、そういうことを日常生活で
繰り返しているので、
現実世界は記憶で作られている、
言い換えると、
人は過去の中で生きている、
そう言われて仕方ないですね。
コーチングではこの記憶を含んだ全体を、
ビリーフシステムと呼んでいます。
以前は思い込みという意味で紹介してました。

思い込みには事故の危険性あり。 この原因のビリーフシステムとは
こんにちは どんな人でも思い込みってありますよね。 思い込みは考えそのものなんですが、 これは自分の過去の経験と記憶でできています。 そんなことをあらためて感じたので、 触れてみます。 長い連休中は車でドライブ。 遠出...

あれができるようになりたい、とか、
これを直したい、とか
あれが欲しい、とか
希望があってもなかなか叶わないのは、
そうできた記憶がないから。
だから、その、できるための行動ができない。
そういうことになりますね。

 

これをふまえて、じゃあどうしたらいいのか?

簡単なところでは、まず初めに
自分の感情を盛り上げることが、
一番エネルギーを使わないで済みますね。

感情を盛り上げるには、
ああなったらいいな、
こうなったらいいな、
というゴールを作ること。

情動を先に作ってしまうということです。
そんな感じでゴールを作る。

自分がやりたいことがあったとして、
それって誰かが成功したから
目に入ってくる場合があるわけですよね?
なので、どうやったか調べてみる。
聞いてみる。真似してみる。体験してみる。

そうして、自分の記憶にしてしまう。
同じ人間、出来ないことない。

では前人未踏の事をやりたい場合はどうすればいいか?
その場合、人が失敗した記録を漁ってみる。


あれをやってもダメ、これをやってもダメ、
それを知ってこそ、じゃあ、これならどうだ
ということが見出せます。

そこで大事なのが、せっかく作ったり
得た情報を
記憶の中だけにとどめない事。

アウトプット。何か行動してみる。


これまでと違う行動をすると気持ちが動くので
入ってくる情報も昨日と違うものに気付く。
そして新たな感情が生まれるというサイクル。
感情スタートが行動の習慣化もしやすい。

こんなサイクルが理想でしょうか?

よく実務的な仕事のやり方として
PDCAサイクルというものがあります。
PDCAサイクルというのは、
Plan(計画)・Do(実行)・Check(評価)・Action(改善)
これを繰り返して業務改善していこう、
というもの。

システム化されていて、通常業務をする場合は
ある意味最強のツールとも思いますし、
実際わたしも使ってもいます。

ただ、コーチの目線で見ると、
感情の入る隙間を作りにくい。
現実をより強固なものにするにはとても役に立ちますが、
改善はできても、革命は起きないサイクルですね。

人に仕事させるには都合がいい、
と言ったら言い過ぎでしょうか?

ゴールを立てるにしても、現実の内側にしか
目がいかないからともいえます。

うまく感情も、現状の外のゴールを探すこともできる、
そんな手法はある。

新旧手法を織り交ぜながら、
この人には今どんなやり方がいいんだろう、
もっといい方法はないかなあ。

そう思いながら
コーチは日常を過ごしています。
こんなところで今日はおしまいです。

タイトルとURLをコピーしました