書評 残酷すぎる成功法則 エリックバーカー グリッドー諦めない力

コーチング

こんにちは

昨日、晴れて100記事目の投稿でした。
まだまだやり遂げたというレベルではないのですが、
続けることって大事ですよね。なので、

今回のテーマはやり遂げるか、諦めるか?
以前紹介した、残酷すぎる成功法則2回目の登場です。

「残酷すぎる成功法則」エリックバーカー著 飛鳥新社
の紹介です。

書評 残酷すぎる成功法則 エリックバーカー 与える人の成功と失敗
こんにちは 今回は、奪う人と与える人、どっちが得かという話。 人生成功するには与える人なりなさいという よく聞く言葉ですが、 これに関して研究がされています。 そんなことが記されているのが、今回紹介する本。 「残酷すぎる...

今回取り上げるのは、
“勝者は決して諦めず、切り替えの早いものは勝てないのか?”
という章。
やり遂げる力 グリッドgridについて。
これが本当に必要か?という話です。

グリッドgrid

よく判る例では、実績を残す人は、
ひたすらやり続け、
失敗してもそれを糧にして活かす、
ということ。

これがグリッドの説明でもあるのですが、
でもなんで私は失敗し続けるのか?
という疑問。

その理由として2つ挙げていて、
1.その元になるやる気が、どこから来るのか判ってない
2.正しく見切りをつけることができてない

やる気はどこから出てくるのか?

まずは、1のやる気の起源に関してです。

ヒーロー

いろいろ頭で考えてこれやろう
と思っていてもやっぱり
やり遂げられないことは多いですよね。

そこで参考すべきなのがヒーローマンガ。
イギリス人なのでどんなマンガなのか判りませんが、
どんな困難も乗り越えるそんなアイコンが参考になる
という感じです。

実在の人物でも、奇跡の生還を果たした人達、
困難な状況を克服してきた人たちはいます。
そういった人たちに共通するのが、
“ポジティブなつぶやき”

考え方は悲観的じゃなくて楽観的。
悲観的というのは合理的な判断で、実は間違ってないんです。
でも、その反対の楽観的でいると、
その考えから生まれる自分のストーリーは
不正確なんですが
それゆえに生き続けられるという
矛盾でいっぱいです。

なので、グリッド-やり抜く力というのは、
まずは、ヒーローのように楽観的なストーリーが描ける力。

ただ、家族や仕事など、自分よりも大きな理由のために
自分が存在していることを知る人がヒーロー、
つまり、生き残る人、ということになります。

ストーリーづくり

じゃあ、自分のストーリーはどう作ればいいか?
ここで挙げられていたのは、自分の死について考えること。
ここで履歴書と、追悼文を例に挙げていました。

履歴書というのはどんなことをしてきたか、
外的な成功がメイン。
普段の生活でもこういうストーリー立てはしてるので、
特に取り組む必要はない。

追悼文というのは、親切、誠実、勇気など内面的性質。
これは考えるべきで、自分の死を考えることでもある。
スティーブジョブスも、死を思っていると、
重大な選択に役立つ、という言葉を残していたようです。

ゲーム化

遭難など極限下から戻れた人が良くやる行動は
ゲーム化。
何分以内にここまで行けたら、次のチェックポイント。
この繰り返しで、ゲームを長続きさせて、
最終目的の、ゴールへの生還を勝ち取るという発想。

人生をゲームに見立てるのはばかげてるが、
バカにできない、というお話に続きます。

意志力は筋力と同じで使いすぎると疲れる。
なんで意思が必要かというと、
やりたくない、とか葛藤があるから。
ゲームはこの葛藤を別なものに変える効果が。

ゲームには基本ストーリー通りに進みます。
人生のストーリーもそう。
目の前にコカインがあっても、普通は手に取らない。
破滅が判ってるので、自分のストーリーに入ってこないから。

 

面白いゲームは
勝利、斬新さ、目標、フィードバックが揃っていて、
どれが欠けてもダメ。
仕事が面白くないのは、つまらないゲームだから
ということ。

勝利の設定は4,5回に一回勝てる難易度。
これがちょうどいい。

斬新さは、人は楽したいとは言うけど、
実のところ本当の幸せをもたらすのは刺激、という考え。

目標は、ルールがあってストーリーを進めるという感じ。
先ほどの遭難生還者のように、
時間内でクリヤというルールがあって、
次の目標が用意されているというストーリーの用意。

フィードバックはご褒美。
人をやる気にさせるのは、やりがいのある作業で
ささやかでもいいので、進展を感じている時。
生還者はゴールつまり、
生還に近づいているという感じでしょうかね。

そんなストーリーを描いたら、役を演じ切る。
こんなストーリー建てをしていくと、
グリッド、やり遂げる力も発現するということです。

見切りをつける

で、やりとげられないもう一つの要因が
2.正しく見切りをつけることができてない
ということ。

時は金なり?

時は金なり、
とはよく言われますが、
いやいや、増やすこともできないんだから、
時間の方がもっと大事という話です。
ドラッガーも、時間が最も希少な資源、
という言葉を残しているようです。

人生はトレードオフ、
何かをするのは何かを捨てること、
とよく言われます。

その道のエキスパートになるには、
計画的な訓練を1万時間積む必要がある
という説があって、
それだけでいいの?という人や、
そんなに?という人それぞれ。
1日4時間かけたとして、6.8年。

成功したと言われる方でも、
私なんてまだまだです、というのは
謙遜でもなくて、これが感覚的に判っていて、
まだ足りてないという感情なのでは?
と思ってしまいます。

時間も限られている、
だから何かを捨てないといけない。
それは戦略的撤退です。

でも、1つの事だけをやるのでは全滅、
あるいは嫌になることもあります。

なので、
自分の使える時間の10から15%は小さな試みをする。
これが戦略的事前調査となります。

これは、新しいゲームを作っては試す。
早く失敗して損害を小さくする。
メインのテーマに加えるのでもいいし、
別なもので、気に入ったらメインと入れ替えてもいい。
これも戦略の一つです。

やってみて気持ちだけで熱が続くのは
3年くらいと言われます。
そのための蓄えですね。

夢を見る

最後に、夢見ること自体が、
その夢から遠ざけているという話。

脳は幻想と現実を見分けることができないので、
空想力が強い人ほど、
手に入れたと勘違いしてしまう。
なので、夢の見っぱなしはダメ。
ポジティブシンキングだけでは足りない
ということですね。

ここで必要なのは、
まずは希望、そして何かやった結果、その障害、
そして計画を考えること。

特に結果と障害はシュミレーションもして、
しっかりと計画に盛り込むということ。

こういうことを繰り返していけば、
やっぱりこれはやめる、
という見切りの判断もつけられる、
ということになります。

まとめ

この章は、

自分のストーリーと時間・エネルギーの限界。
この2つがやり通すか、見切りをつけるかの基準。
この双方を常に心に留めておけば
あなたの勢いは誰にも止められない。

こんな言葉で締められてます。

感想

いつ読んでもこの本は勉強になりますね。
ちょっと感想です。

成功後者の習慣が
ポジティブなつぶやき、
いわゆるセルフトークですが
つぶやき、って言うのがいいですね。
大きな声でもなく、何かに書くのでもない、
どこでもできる最強の武器と
あらためて思いますね。

時間は限られているので、やることを絞れ
という話がありましたが、
100%でなくて、1割前後は残しておく、
というのも秘訣かなと思います。

コーチングではゴールは人生の各方面8つ以上作ろう
と提案してますが、
今やるべきこと1に集中していても、
残りの7つも、
全体的な1割くらいの時間は使う
あるいは忘れない、程度でもいいと思います。
時と場合で優先度は変えてもいいですからね。
そんな感じ。

夢は見てるだけじゃ叶わないというのは、
ある意味当たり前。
夢をゴールと見据えて
調べものでもいいので、何かしら行動は必要
ということですね。

ひたすら続けるもの、見切りをつけるもの、
それを見分ける目をもっていたいですね。

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