書評 チーズはどこに消えた?スペンサージョンソン 続編よりこっち

コーチング

こんにちは

昔読んだ本の続編が出ると、
気になりませんか?

しかもそのタイトルは覚えているものの
内容が思い出せない。
定期的に出ているなら何とか追っていきますが、
20年も前の話となると。。。
ということで、今回は書評です。

チーズはどこに消えた?
は2000年初版の本で、
当時、結構ブームになったのでこのタイトルを覚えている人も
いるのではと思いますが、では内容は?

これが表紙です。
この帯にも写真が。
大谷君は自己啓発本に引っ張りだこですね。

実はこの著者スペンサージョンソン氏が昨年お亡くなりになり、
その遺作ということで、この続編
迷路の外には何がある?
がこの2月に出版されました。

続編がでたんだと思いポチっと購入したのですが、
肝心の本編が思い出せない。

当時、話題になっていた割には薄かったので、
原書で買ったはずですが
多分実家にあるはず。

取りに行くのも面倒なので、
この際と思い、ちゃんと日本語版を入手しました。
2017年版で77刷、ロングセラーです。
内容は童話であり、ビジネス書とも。

自分が成長したのか、当時の英語の読解力のなさのせいか、
久しぶりに読むと初めて読んだみたいな感触。

30分しないくらいで読み終わり、
それでもいい本だなあと思いましたので
続編じゃない、20年前の本のほうを紹介します。

本編は3部構成。
高校時代の仲間で集まり成功した元クラスメートが
こんな話に出会ったから今の自分があるんだ、それはね。。。。

て感じで始まり

この本中心の寓話があり、

最後にこの寓話と自分の今の状況に合わせてディスカッションする
というもの。

その中心の内容は、迷路の中で暮らしている
ネズミ2匹とそれと同じくらいの大きさの小人2人の話。

それぞれ迷いながら食事のチーズを探す毎日。
ネズミは考えなしに自慢の嗅覚と行動力をもって、
やみ雲にチーズを探す。

小人は用心深く、
考えながら効率も考えてチーズを探す、
どちらもその日その日に足りる分を見つけていました。

ある日、ある場所にこれまで見たことない量の、
一生分あるのではないかと思うくらいの
チーズがおかれている倉庫を見つけます。
ネズミも小人も大喜び。

話はこのチーズを食べつくしたところで、
すぐに別のチーズを探しに行くネズミと、
ぐずぐずしていたが、探しに行く小人
居座る小人の対比で進んでいきます。

ストーリーはこんなところです。
もう少し細かいところまで
要約してみたのですが、ストーリーそのもの。
私の備忘録として文末に入れておきました。

この小人がチーズを探しているときに
壁に気持ちや気づき、葛藤を書いていくのですが、

これが著者の書きたかったことでしょう。
結構響きます。

チーズがなくなったことに気付き悲嘆に暮れているときには、

“自分のチーズが大事であればあるほど
それにしがみつきたくなる”
こう書いてすぐにはチーズを探しに行けない、

チーズを探しに出ない相棒の小人のために

“新しい方向に進めば、新しいチーズは見つかる”、

と、書き記す、などなど。

苦労の末最後には、
チーズと一緒に前進しそれを楽しもう!
(いや、これがはじまりかもしれない)
で締められて、この寓話はおしまい。

このストーリーの後に、このチーズとは自分にとって何かという
ディスカッションが始まります。

仕事であるとか、幸せであるとか、お金であるとか、家庭であるとか、
パートナーとの関係性であるとか。

こういうところすごくアメリカ人っぽいですよね。
テレビのスタンダップコメディで見るような。

この本で一貫しているのは、

一つの固定概念でずっと同じ行動をしていると、
身の破滅になるよ、

ということでしょう。

更に書き加えると、
当時何気なく見たタイトル。原題と日本語タイトルの違い。
原題は Who moved my cheese?
日本語だと チーズはどこに消えた?

著者の気持ちでは、
誰が俺のチーズをもって行ったんだ?
という、何かあると誰かから被害を受けたと考えるが、
誰のせいであろうと自分で動かないとダメ。
というメッセージじゃないかと感じます。

20年経って、日本人の精神性は、

どこに消えた?

というよりも、

誰が持ってった?

に変わってる気もします。
原題に寄せたタイトルに変更もありかな?
と思ったりします。

土日は休み、という会社員時代の固定概念をずっと引きずって
何となく日曜は仕事以外のことをしなくては、
と思う自分を顧みて
つくづく変化を受け入れるのって大変なもんなんだなあ
としみじみ思います。

それぞれのエピソードが考えさせられます。
多分これを書いている時間があれば
完読できる程度の薄さの本なので、是非ご覧ください。

肝心な続編の方は、
迷路の外には何があるということで、

残った小人がようやく倉庫から出て、
更に迷路の外にも出ていく、という話です。
機会があったら紹介します。

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以下はストーリーの要約-長いバージョンです。
スト―リーはこんなところですの前に
入れてみてください。

でも、ここからそれぞれの行動が変わってきます。
ネズミは安心して、ねぐらから毎日チーズを食べに通います。
小人はこの場所で暮らすようになります。

時間がたち、
ある日チーズが食べつくされたことに気付いたネズミは
早速、別のチーズを探し始め、
これまでより多くチーズがおかれている
大きなチーズ倉庫を見つけます。

一方小人は、チーズがなくなったことを受け入れられずに
空のチーズ倉庫から出ようとせず、
ほんとはもっとまだ倉庫のどこかにあるはずだ、
あの時こうすればよかったなどと考え、だんだん衰弱していきます。

このままではだめと思った小人の一人は
他の場所のチーズを探しに行きます。
四苦八苦しながら、恐怖を感じながら、やっと
丸々と太ったネズミのいる倉庫に行きつきます。

この小人がチーズを探しているときに
壁に気持ちや気づきを書いていくのですが、
これが著者の書きたかったことでしょう。
結構響きます。

チーズがなくなって悲嘆に暮れているときには、
“自分のチーズが大事であればあるほど
それにしがみつきたくなる”
こう書いてもすぐにはチーズを探しに行けない、などなど。

で、ネズミにだいぶ遅れて見つけた新しい倉庫は
チーズの量が多い以外にも別の種類のチーズもあり
良かったよかった、
で終わるわけでもありません。

小人は探しに行かなった方の小人に
新しチーズがあるからそっちに行こうと誘いますが、
少し腐りかけたチーズになれきっていた小人は
新鮮であったり、違う味のチーズは嫌いだといい、
そのまま居座ることになります。

ストーリーはほとんど書いてしまいましたが、
これを書いてるくらいの時間で
全部読み終えることは出来ると思いますので
やっぱり本編を読むことお勧めします。

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