こんにちは
コーチングのセッションなど行っていくと
クライアントさんがいろいろなことに気付き
みるみる変わっていく姿を見ると
こちらも元気になってきます。
セミナーのように
単純に聞いてもらってるだけじゃなく、
自分で言葉として表現したり、
手を動かしてもらっているのを見ると
手を使って、頭の中からいったん
取り出して、”見る”ということは
大事ということは実感します。
仮にであっても、
客観的に自分の考えが見える。
そうする、とやること、
解決策が浮かんでくる。
いい循環です。
頭の中にため込んでいくと
オリのようなものが
溜まってる感じで、
思考が固まってしまいますからね。
ということで、
このブログでもたまにはコーチらしい
話題を取り扱ってみます。
今日はゴール/目標をどう表現するかについてです。
コーチの仕事はクライアントさんと
ゴールを作っていくことも含まれます。
ゴールは常に更新していくものなので
当たり前と言えばそうなんですが、
堂々巡りしてしまうこともあり
そんなときに、どう表現するかという視点で
考えていきます。
一言でいえば抽象度が上がってくれば
自ずとゴールは見えてくるのですが、
その手前の、今のゴールは何か?
何がしたいか判らない、と言った時には
基本に立ち戻ります。
では、問題です。
言葉を使わずに今のゴール/目標を、考えてみてください。
出来ましたか?
かなりの人はできないのではと思います。
では、
言葉を使わずに今のゴール/目標を、思い描いてください。
こういうと少しイメージがでてきませんか?
人間は幸か不幸か言葉を使えますので、
かなりの点で他のどの動物よりも有利です。
でもこれがネックになることもあって、
自分が持っていない言葉だと”考える”ことができない。
この”考える”ためにいろんな言葉を学ぶ、とも
言い換えられますね。
普段触れる言葉って言うのは、
自分が思っている以上に
思考に影響しています。
言葉の影響が強すぎる、
とはなかなか思えないですけどね。
じゃあ言葉をもってなければ何もできないのか?
いやいや、映像で思い浮かべればいいんです、
が、今日の話です。
私の場合、折に触れて、
なんとなく行き詰ったときは
意識的にどういう状態が理想的か
映像を先に思い浮かべますが、
これが問題の解決に結びつくことも
多々あります。
映像と言っても
正確には5感+感情で感じるもの
すべて含まれていて、
目に見えるものというだけ
という意味ではないのでご注意を。
すごく単純な話にすれば、
ライオンが狩りをするには
獲物を見て、それに向かっていく。
映像をみて、目標に向かっていく感じです。
家の中で、トイレットペーパーが無くなりそう。と奥さん。
今日は忙しいから、旦那に買ってきておいて
と言っても、やっぱり買ってこない。
ここで何が起こってるかというと
奥さんははっきりと紙が無くなって困ってる自分が見える、
旦那は見えてない。
これは、見え方で目的に対する意識が全く違うので
あらわれる行動が全く違うということですね。
こういう映像をうまく共有するために、
言葉があるんですけどね。
しつこいようですが
ここで言う”見える”というのは
トイレットペーパーの感触とか、においとか、
なくて大変、という感情も含まれることを
忘れずに。
当たり前ですが、
映像って言うのは目がある動物
すべてが扱っていて、
人間の場合は特に脳が大きいので、
記憶として映像を蓄えるだけじゃなく作ることもできる。
“思い出”というとなんとなく言葉より絵じゃないですか?
これを利用して、
ゴールの言葉が思い浮かばないなら
本来備わっている映像を見るという能力を使って、
映像化してみる。
この言葉と映像どちらも使えると、
それらをコントロールすることで
ゴールが具体的になっていく
こういったことに慣れてくると、
その映像をそのまま絵にしてもいいし、
文で説明してもいい。
たまにはこの逆もやったりして、
こうやってだんだん具体的な形になっていきます。
お寺で座禅を組んでいて、後ろから
喝!
と叩かれたときは、頭に言葉が浮かぶから
これを消すため、と聞いたことがあります。
頭で浮かぶ言葉イコール雑念、ということです。
ではどうしたらいいか?
何も考えないというのはやっぱり難しいというか
ふつうはできないので
言葉ではなく、
いい映像を思い浮かべそれにのる
ということですね。
こんな先に悟りがあるのかもしれません。
今回もテーマの、ゴール/目標をどう表現するか?
についてですが、答えは
映像で始めて、言葉で表わす。
抽象度が上がらずに、
目標や目的が堂々巡りでわからなくなってきた
という方は一度お試しください。
これは良く知られている
映像/ビジュアライゼーションを作って、
言葉/アファーメーションとセルフトーク
で表す、という話になります。
コーチングでビジュアライゼーションが活躍する場面は
新たなゴールを作り、
ゴール側のコンフォートゾーンに行く時です。
言葉だけだと、数字や具体的なモノに縛られて
抽象度が上がらなくなることもあるので、
そいうときは特に有効です。
今回はこのビジュアライゼーションについて進めましたが、
当然セルフトーク、アファメーションも大事です。
次回はこの辺りを進めていきたいと思います。