こんにちは
四月の頭くらいに、天気が良かったので妻とドライブです。
この時は久しぶりに寝込むほどの風邪から回復して
症状もだいぶ良くなってました。
ということで妻の気遣いもあり、
家でゆっくりではなく、
栄養になるものを食べに行こう
と考えます。
栄養のあるものといったら旬のもの。
最近は便利なモノがあるんですね。
こんなもので調べられます。
旬の食材カレンダー
早速見ると、あるある。
季節で何を食べるという習慣はすっかりなくなってますが、
春先はいろんなものが旬と改めて感じます。
これを食べたら元気が出そう、と
真っ先に思い浮かぶのが、うなぎ。
でも、
うなぎの旬は、土用の丑の日で知られる7月と言われてます。
ただしこの時期のうなぎは養殖がほとんどで、
天然物のうなぎは10~12月の冬が旬とのこと。
冬を越すために脂肪をたくわえるので
身もやわらかくなり、美味となる。
7月が旬になったのは幕末に
平賀源内が行った販売戦略によるもので、
人工的な旬といえる。ただし、
うなぎは夏バテ予防に良いとされる
ビタミンを豊富に含んでおり、
夏に食べるのも理にかなっている。
とのこと。
やっぱり春はうなぎの季節ではなさそうですが、
何となく頭がうなぎになってしまったので、
結局、ウナギを食べに行くことに決定。
春のウナギがどんなもんか試しに行きます。
たまにはラーメンじゃないものも食べないと。
良く行くドライブ先でもある
千葉県の北部の佐原、香取の利根川流域は
川魚の一種としてうなぎが捕られていて、
古いうなぎ屋が多いです。
夏には必ず一回は来るのですが、せっかくなので
いつもと違うお店にしようと調べます。
そこで選んだのが割烹たべた。
川魚の卸も裏でやっていて、
天然うなぎがウリとのこと。
いや、裏っていうのは敷地の裏側というか
となりという意味で
闇取引とかじゃないですよ。
この季節のうなぎはどんなもんなんだろう
という疑問の方が先行する形で
目的が変わりつつありましたが、
ここを目的地にしました。
車で向かい現地に着くと、
水田に水を張っているのどかな風景の中に
ぽつんとお店がある感じ。
当然ながらお客はまばら。
外から見ると、それほどでもないですが、
中に入ってみると、すごく昭和っぽい。
農家をやってた親の実家に来た時みたいな、
古―い感じの店内。
悪くない。
メニューには川魚もありましたが、本命はうなぎ。
1年中提供されているためなのか、ほんとうか
この時点では真偽はまだわからないものの
メニューにはウナギは1年中美味しいとある。
天然うな重(上) 7.600円!! とありますが、
季節外れとわかっているのに
ここまでリスクは取れないですよね。
養殖の方は、多分外れはなさそうで魅力的ですが、
折角季節外れと承知で来てるのだから
季節のうなぎが本命ということで
特選天然うな重を注文します。
こう冷静になって記事に書いてみると
あらためて高い。超高級昼飯です。
普段流すように食べている昼飯からは
想像できない値段。
これが観光地マジックですね。
病後の自分を甘やかしすぎでしょうか?
それはさておき、
気のよさそうなおばちゃんに注文したら、
これから蒸すので20分くらいお待ちください
とのこと。
この店は蒸しがポイントみたいです。
メニューにあったので、めその串焼きも注文。
めそは、めそうなぎ、めそっこ、とも言って、
関東地方で、ウナギの子の
少し成長したものをいうようです。
写真のように
平らに焼かずに串にくるくると巻いて焼くと
周りはカリカリ、中はふんわり、
お酒のつまみにいいみたいです。
うな重よりもこっちが先に来たので、
すぐ食べます。
この店の味なのか季節の味なのか、
すごくさっぱりした感じです。
うなぎ=脂という方には物足りないかもしれませんが、
うなぎそのものって、こういう味なんだという発見。
これはこれでうまいです。
これが新種のうなぎと言われればそれで納得
というくらい、これまで食べたことがない感覚でした。
あらためて感じたのは山椒と相性がいいということ。
山椒をかけると一味も二味も違います。
で、しばらくすると、うな重が来ました。
この辺りは利根川河口近く汽水域(きすいいき)なので、
シジミもとれるらしく、肝吸いではなく
シジミの味噌汁。大根の漬物と牛乳かん付。
ぱっと見、ウナギは小さめ。
さっきのメソよりは大きいかな?という程度。
半身をつけて、いつもくらいの量になってます。
タレは食べなれてる、甘ったるさはあまりなく、
うなぎの味がよくわかる、あっさりしたもの。
先ほどの、めそと同じく、脂ではなく身のうまさで勝負、
くちどけは柔らかいのですが、これがうなぎの筋肉か、
みたいな味が凝縮されている感じでした。
もしかしたら、魚介を食べなれてない人だったら、
若干魚臭さと、泥臭さを感じるかもしれませんが、
そういう場合は、ここについてる木の芽と一緒にとか、
山椒をかければもっとおいしく食べられると思います。
うなぎの脂を感じたいなら
養殖か夏以降まで待つ方がいいですね。
これがこの季節ならではのうなぎなのか
と実感できる天然うなぎでした。
タレはあっさりめだったので、
この店独特なのか、季節に合わせたためなのか、
確認するために、旬と言われる秋口にはまた来ないと。
心に決めて店を後にしました。
固定概念で、季節外れはダメというのを
ぶち壊すのも悪くない、
というお話でした。
おまけ
『土用の丑の日』は暦の上では春・夏・秋・冬、年に4回ありますが、鰻(うなぎ)を食べる習慣がある夏の 『土用丑の日』の 2019年の日にちは、 7月27日(土)です。2019年の各季節の土用丑の日
冬:1月28日
春:4月22日、5月4日
夏:7月27日
秋:10月31日
《春夏秋冬の土用》
立春(2/4頃)の前約18日間:1/17~2/3頃
立夏(5/5頃)の前約18日間:4/17~5/4頃
立秋(8/7頃)の前約18日間:7/20~8/6頃
立冬(11/7頃)の前約18日間:10/20~11/6頃
土用丑の日とはより。