思い出は毒にも薬にもなる 過去の自分よりも今は成長している

コーチング

こんにちは。

コーチングをしていてコーチの関心ごとは
クライアントさんの未来だけです。
未来というかゴールですね。

過去は気にしないというか、
そこにフォーカスすることはなくて、
未来/目標を見据えて今やること
これに集中します。

これは
過去の出来事と自身の成長の関係
を考えると判り安いですかね。

準備、実行、結果といった時系列で
原因と結果が直接つながっているものは
別として、
過去にこんなことがあったから
次も同じような結果、
と行動をしていないうちから
決めてかかることは
意識的にも無意識レベルで起きています。
感じたことありませんか?

人間って思っている以上に繊細にできていて
小さい時に友達から言われた心無い一言が
未だに刺さっていたりします。


これとは逆に、散々お父さんに怒られたけど、
何で怒られたか判らない、なんて、
図太くできている面もあって、
複雑なんですけどね。

ただ、おそらく多くは子供のころの話。
考えてみてもください。
子どもが考えなしに発した言葉に
それほど意味があったと思いますか?

お母さんに言われた言葉が刺さっていたら
そのお母さんは今の自分より大人でしたか?
その言葉を受けたときから、
あなたは成長してませんか?

多くの場合、何かやろうとしたとき、
いろいろな先生につきます。
先生は、本でもwebでも
直接その人からも、
いろいろな形態はありますが、
それが早く身につくからだと思います。

でも、意外と自分より良く知っている
こういった先生よりも
幼かったころに決めた自分の判断の方が
優先されます。
何故かというと
“過去にこんなことがあったから”。

人間、自分で思っているよりも成長しているもので
なかなか自分を客観的に見ることはできませんが、
自分が成長していると考えたら、
昔の自分の判断が間違っていることも多いですよね。

子どものころ、届かなかった台所の蛇口に手が届く
なんてことから
赤ちゃんをあやそうとしたら泣かしただけ
だったけど、今は寝かしつけることができるとか
これだけでも大分成長していると思いませんか?

精神的にも、少なく見積もっても
その蛇口に届く程度の成長はあるはずなのに、
子どものころと同じ判断基準で考えてしまう。

子どものころ手が届かなかった思いに
今はとっくに手が届くところにいるのに
できるとも思えない。

もったいないですね。
なぜこんなことが起きるかというと
過去の自分に縛られているから。

目標を立てられるということは
その時点で、その目標を達成できることを
潜在意識で感じているからと言われています。
それは全く感じもしないことは、
想像すらできないからです。

まあ、テレビとか親とか会社とかの影響で
自分の望みじゃない目標も立ててしまう事もありますから
絶対そうとも言えないのが難しいところですが。

だからこそ、自分の言葉で作った目標はとても大事ですし、
本当の自分の言葉を探すことはむずかしいんですね。

で、何故そんな目標に届かないかというと
猛烈な反対者がいるからです。

それは過去の自分。

あの時ダメだったからとか、こういわれたからとか
何かと理屈をつけて辞めさせようとします。
ひどいときは熱まで出します。
今の自分より成長してないくせに、です。

なんか悔しくないですか?

長くなりましたが、コーチが過去を気にしない
というのはこういった理由です。

セッションしているクライアントさんよりも
未熟な”過去のクライアントさん”からの話を聞いても
目標には近づいていかないからです。

コーチングはまずはこういうことに
気付いてもらうことから始まる場合もあります。

これまでの話は、
過去と未来はつながってない
という話が根底にあります。

おかしいこと言ってますか?

こんな考え方がある、程度でいいですが、

自分にとって
過去って言うのはただの記憶、
未来って言うのは想像、
何か行動できるのは今だけ。

だと思いませんか?
ハッキリしているのは
行動している今だけで、
記憶も想像もあいまい。

時計って言うのがかなりネックになって
このことに気が付きにくいんですど
あいまいなもの同士だからつながっている
と錯覚しやすいですよね。

そもそも時間というものは存在するか?
ということ自体、昔から哲学のテーマになるくらい。

なんとなく難しい話に展開しそうですが、
言いたいのは過去も未来もあいまいなので、
過去起きたことと
同じようなことが未来に起きるわけではない
ということです。

簡単にまとめると、
いろいろ気付いてもらいたいこともあるので
過去の話にもなることはありますが、
基本は”今”何をしたいかの話で、
それを手助けするためにコーチはいるんですね。

 

これまでは過去が毒になる話でしたが、
では成功体験がすべていいかというと
そうでもないです。

おごりにもなりますし、
例えば勝負事で勝利したとしたら、
負けた人がいるわけで
もしかしたら潜在意識では
このことを気に病んでるかもしれない。

なので、題名とはちょっと違って、
過去の話で楽しく盛り上がってもいいんですが、
コーチとしてはそれほど薬に感じることはないんですね。

話をまとめると、
今回は、良くも悪くも
思い出=過去の自分
に縛られないようにして

まずはゴール/目標ありきで考えましょう。

というお話でした。

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