こんにちは。
今回は、理系全開の話ですので、
判らないところは読み飛ばして下さい。
見直すと漢字も多い。
なので、伝えたいのは最後の一文だけ
と思って読んでみてください。
“量子論”ってご存知でしょうか?
先に触れておきますが私は量子論の肯定派です。
量子論を簡単に言うと、
余計わかりにくくなるかもしれませんが、
物質を小さく、
小さく、砂粒よりも小さく、
原子よりもさらに分解していくと、
小さな粒子になりますが、
これは物体なのか状態なのか判らなくなって、
数式でしか表せないものになるという話です。
多分、物体なのか状態なのか、のところで、
頭の中は ????ですね。
そのような小さいものの代表例は電子なんですが、
学術的には、粒子であり波であると書かれます。
粒子は物体ですが、
波は固定された実体じゃないですよね。
更に、必ずしも正確じゃないこと承知で説明続けると、
海の波の中に砂粒が入っているイメージ。
砂粒を見ると、
物体としては砂粒ですが、波として動いている。
こういう小さなものの性質を調べていくと、
SFでたまに見る、テレポーテーションとか、
パラレルワールドの話になって、科学で証明された、
とか話題になったりします。
ノーベル物理学賞や化学賞の
受賞理由として知られている分野で、
世紀の天才と言われる人たちが研究して得た結果です。
ここまでなら量子力学という、立派な科学の分野。
ただ、こういったSF的な事象が、
実際の生活にまで及んでいるので利用できる、
と、自己啓発なんか主張されています。
なので、科学つまり量子力学ときっちり線引きしたうえで
魔術的というか神秘的なものも含めた、
解釈を拡大したところまで含めると
大きな意味で”量子論”がある、
と私は区別して語句を使っています。
量子論の神秘的とされる解釈について、
理論も、その成立も、うさん臭さも含めて
これらをベースに
元化学者の立場から語ると以下の感じです。
私は量子力学の専門家ではないですが、
一読者として本は読み込んでいて、
ごく微小な世界の出来事が、
さも実生活に現実化するような
主張があることには
科学者としては気にはなります。
実際、この量子力学の対極にある
宇宙の成り立ちに関わる相対性理論とは
統一した数式は今のところ得られてません。
どういうことかというと、
目に見えないような小さな世界と
宇宙のような大きな世界をつなぐ理論は
まだ、確立されてないということです。
もっとわかりやすく言うと、
量子力学の世界が、私たちの実生活に応用できる
という予想はあっても、
証明はされていないということです。
ここら辺が、量子論は胡散臭い
と思われても仕方ない原因なんですが、
ミクロの世界とマクロの世界、
この2つの世界をつなげる研究は進んでいいます。
化学の世界では、量子力学の考えがないと
説明できない反応が見つかったことがきっかけで、
実際に研究が広がるなど、
実際に量子力学を応用して、量子化学、量子生物学、
量子脳科学など、より大きな、
といってもまだまだ小さいですが、
実体に量子力学が与える研究もされています。
それぞれの研究も進んでいますし、
神秘的な部分も含めた量子論を全面否定するには、
“できない”、という証明もまだされていないため、
私は、応援も含めてある程度は容認してもいいかな?
という立場で量子論を見ています。
これは、量子力学から語られる事柄が
思った以上にラッキーやコーチング理論になぞらえると、
妙に符合していることもあるからでもあります。
つまり私の活動と親和性が高いんですね。
実際、そう思うと都合がいい、ということは多いです。
歴史的な背景を見ると、量子力学確立前の
原子より小さい物質を研究している人たちは、
なぜこんな実験結果になるか判らない、
でも実験結果は無視できない、
と悶々としていたと思うのですが、
“結果は人間の常識を満たす必要はない”
という、自分の常識を取り去った立場になって
学問としての成立が始まったと言えます。
量子力学自体魅力的なんですが、
比較的新しい分野なので、
何々論争の結果こうなったとか、
その成り立ちもうかがい知れて、
生々しい人間臭さを感じられて面白い。
わかりやすい分、歴史の方が面白い
とも言えます。
止まらなくなりそうなので、
ここら辺でまとめます。
めんどくさい話だったかもしれませんが、
何が言いたかったかというと、歴史的な話から
何かやって得た結果は、自分の常識とかけ離れててもいい
なので、
自分のやりたいことは、これまでの自分とかけ離れてても大丈夫
ということです。
私は量子論的解釈も、その成り立ちの歴史も
どちらも魅力的に感じています、
というところで締めたいと思います。