書評 クリエイティブの授業 オースティン・クレオン著 発想の手法

コーチング

こんにちは

クリエイティブ、創造力の源泉について
知りたいですか?

創造とか、発想に関して、
1年ぶりくらいに読んだ本が、
意外と今の行動に影響を与えているなあ、
そう思える本を紹介してみます。

それは

クリエイティブの授業 オースティン・クレオン著

著者はアーティスト。
新聞記事を使いたい言葉以外を
黒塗りにして作った詩集で有名。
この本は芸術家がどう創造するのかを、
引用や自分の経験から描いていったもの。

ページは160ページくらいですが、
厚手の紙を使っているので結構厚め。
本が正方形だったり、
この本自体彼の作品という感じ。

内容は裏表紙にある①から⑩の項目について
語っているものです。

私が芸術家という訳ではないですが、
ブログを書くようになって、あらためて見ると、
記事を書くときに、参考にしていること多いなあと感じます。
そんな内容のいくつかを勝手にキーワードでまとめてみます。

<盗め>


まずこの本が始まるのは、

芸術は盗むことだ、

のピカソの言葉。

そもそもタイトルが Steal like an artist
なので、オリジナルなんて存在しない
というところが著者の
クリエイティブに対するスタンス。

世界的デザイナーの山本耀司さんの引用で
「いいと思ったものはコピー。コピー。コピー。
その先に自分が見つかる」
という言葉も後押しします。

ではどう盗むか?
いい盗み方と悪い盗み方もいくつも挙げられていますが、
印象的なのは
一人からじゃなく、大勢から
ものまねじゃなく、作り替え
表面をかすめ取るのじゃなくて、本質を学ぶ
などなど。
細かく解説はしてませんが、
なんとなく雰囲気は伝わります。

特にこんな書評を書いているときに感じますが、
これがいいと感じた自分の感性を信じたい。
そんな感性でできてる自分を知るための
アウトプットなんだろうなと感じられて、
それでいいんだよと言われているような、
ありがたい言葉だなあと思います。

 

<手を使おう>


パソコンはじめ、デジタル機器を使わない手はない、
アイデア編集とか、送るにはとってもいいツール。
でも、パソコンはモノづくりの感覚を奪う。
なのでアイデア出しには役に立たない、とバッサリ。
だから体を使って作品を作る方法を探すしかない、
がモノづくりの基本。

その理由の一つはパソコン使用すると、
デリートキーを押す機会が多すぎ。
また、パソコンは私たちを完璧主義にするので、
完成する方向にしか進まない。
スケッチブックの中なら広がる可能性は無限。

意外といい話じゃないですか?
この話の「デリートキーを押す機会が多すぎ」
はよく考えることです。

記事を書くときに、まずはメモ書きから、
最近は9マスノートに書きだしてから始めているのは
この言葉から。
あとで何書いたか判らないメモ帳ですが、
身体を動かすという意味で、アイデア出しには貴重な時間。
以前茂木健一郎さんの話題出しましたが、
身体性が大事だと、ここでも符合します。

TOPPAN FUTURISM Jwaveで聞く脳科学茂木健一郎さん
こんにちは ラジオって聞きますか? 私は小学校のころにラジカセをもらってからというもの 親しんできました。 一時、聞いてなかったのですが、 今は車に乗るときはたいていラジオです。 流してるといい情報に出会うので、 今回...

これを意識すると、デリートキー押すたびに、
アイデアとか考えが消えていくような感覚があって、
何か大事なものをなくしている気がする。
デリートキー押さないためだけに手書きをしてるとも言えます。

久しぶりに読み返して、
「パソコンが自分を完璧主義にする」、
の記述にビクって感じですね。
もう少し、メモとかノート書きの時間を
増やした方がいいかな、と思わされます。

 

<自分のエネルギーの使い方>


「他の仕事を後回しにしてやっている仕事
それを一生の本業にした方がいい。」
Byジェシカ・ヒーシュ

創作にはエネルギーがいる、
他にパワーを無駄遣いしていたら
エネルギーがもたない。

なので、好きなことをやって、
生活は平凡に生きることが、
エネルギー配分を考えると、
仕事がはかどる唯一の道。
本当にうまくいくのは副業の方とも。

本業は淡々とやって、
副業のアートにエネルギーを注ぐ
ということでしょうかね?
うーん、それもありですかね。

“好きなこと”に話を持っていきますが、
ある作家の話を例に挙げていて、

創造する者として、知っていることじゃなくて、
好きなことを書くことが大事。
筋書きに迷ったときは、
「どうすればもっといいストーリーになるか」
と自問すればいいだけ、とのこと。

アーティストが、アートを作るのは、
アートが好きだからのはず。


一貫性なんて気にしなくていい。
ログブックや褒められ帖をつけて
自分自身をいたわる。
そんなやり方もあるという話です。

<創造力は引き算だ>
捨てるものを決める。
創造力は何かを作るだけじゃなくて、
何かを捨てるかでもある。

創造を続けるには、
積み上げたものを壊していくことも
必要ということなのでしょうかね。
自分で作った世界に閉じこもってしまっても
先に進めないと解釈しています。

まあ、こんなところでやめておきますが
やることの基本は好きなこと。
コーチングでも、好きなことをしているときが
一番IQが高くなることが基本で、
好きなことに関するゴール作成を勧めています。
IQというのは集中力という意味で使ってます。

芸術家の書くクリエイティブの源泉が伺える、
絵本みたいな本なので、
自分に照らし合わせて行間を自分で埋める、
読むたびに受け取り方が変わる、
そういう本だと思います。

ご興味あれば是非読んでみてください。

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