このところスランプというか、
無気力状態が続いてアウトプットができない状態でした。
新しい挑戦で、何かいい波に乗ろうとしている時、
何故かそれを止めようとする自分がいる。
これが人間の持つ、現状のままでいたいという本能
つまり、ホメオスタシスというのですが、
判っていてもなかなか抜けられない。
これを突破すれば抜け出したい現状から抜けられるのに、
行動につながらない。
そんな時にどうするかというと、多くの人は
内省、一人自分の振り返りを始めるわけです。
内省がうまい方向に進むこともありますが、
大抵こういった場合、
結局多くは時間だけが解決してくれて、
なるようになる、つまり元に戻る、
ということになりますね。
大なり小なり、
私の人生の3/4くらいはこんな感じだったかも。
周りからはうまくいっているように見えても、
傷心と反省の日々。
でも、私は今はコーチなのでそれでいいはずがない。
今は何をするかというと、たくさんの情報を取り込むこと。
自分の周り5人の平均が自分だ、
という話は有名ですが、
この平均以上になりたいなら
平均以上の人と付き合ったり、
考えや情報を取り入れて、行動につなげる、ですね。
そんな私の一番の情報源は本ですかね。
本のいいところは、
読むたびに自分の中の平均以上の新しい発見があること。
他のメディアでも使い方次第ですが、
特に本は、自分のペースで情報が入れられる。
昔読んでた本も、
今の立場で見ると、違う解釈できたりはよくある話ですし、
あれ？こんな内容だったっけ？
というのも多いですね。
テレビでも、Youtubeでも、ラジオでも
選べばいい情報は取れるけど、
いい情報に出会う確率でいうと本が圧倒的かな、
と思ってます。
読む前にいろいろ調べられますしね。
本当は、本よりすぐに効果が出るのは、
コーチ仲間に相談すること。
コーチの役得でもありますかね。
相談できるメンターがいれば
もちろんそれでもいいですね。
コーチといえど、はまったときのセルフコーチングはなかなか難儀。
心理学者に一番必要なのは心理学だ、というのと同じことです。
日本ではコーチング文化がまだまだ育っていないので
これは自分で環境作るしかないのですが、
スランプに陥るたび、
自分の平均以上の知識や経験を持つ
先輩、メンター、コーチの存在に助けられるたび、
人に聞く、聞いてもらうことの大事さを痛感します。
本の話に戻ってしまいますが、
自分一人で考えること、
先ほどの内省がうまくいかないことについて、
Insight(ターシャユーリック著）という本に、
なかなかいいことが書いてあったので引用します。
まずは大前提が、多くの人が、他人から見ると、
「自分は、自分が思ってるような人物ではない」ということ。
人との関係性で成り立ってる社会は、
”人から見て”こう考えてるとか、
こう行動しているという目が正解で、
そう、一番自分の事を見えてない自分が、
自分を見つめても、圧倒的にデータ不足。
本当に必要な正解には全然近づけない
ということ。
内省がうまくいかない要因はいくつかありますが、
一つは
なぜ？を繰り返してしまうこと。
このなぜ?は被害者意識が増大して、
より悲観的、排他的になってしまうこと。
必要な情報からより離れてしまいます。
工場の生産改善にはこれを5回繰り返すことで、
絶大な効果がある、なぜなぜ分析という手法がありますが、
安易に自分に使っては正解から離れていくだけ。
だって客観的なデータが圧倒的に不足しているから。
だから、なぜ？ではなく、何を(しよう)？と考える。
今は原因が何か知るのではなく、解決する方法が欲しいはずだから。
もう一つ紹介するなら、
反芻つまり、頭の中で、
繰り返し、繰り返し、何度も、何度も、不安が繰り返されてしまうこと。
しつこいですかね。
でも、この反芻に陥ることは破滅的、とまで書いてありました。
無理にポジティブになる必要はないですが、
不安がネガティブに拍車をかけて、
何も行動できていない状態に陥りやすいということです。
ではどうすればいいかというと、
反芻は食い止める、
ありのままの自分を受け入れる自己受容
この2つが大切かと。
いい例は、抜け出したい現状について
人に聞くこと。聞いてもらうこと。
不安のループを断ち切るということですね。
ま、この本は近々に紹介しますね。
手前味噌ですが、トレーニングを受けたコーチは
こういうスランプ脱出にも、役に立ちます。
視点を変える、
不安を自信に変える、
ホントにやりたかったことを思い出す
覚悟を受け入れる
などなど、自分に見えない自分を発見して、
なりたい自分に近づくお手伝いができます。
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