こんにちは
これまで趣味と称して本とか、ラーメンとか、
ドライブ、占い、神社、読書等々テーマにしてきました。
2，3年前くらいから始めたものもありますが、
これらは結構昔からの話で、
サラリーマン時代も仕事はちゃんとしてたつもりです。
ここで、仕事と趣味の関係について
考えてみます。
仕事にはいろいろ意味を含むので
これと区別するために、いわゆる
自分が働いて何か報酬を得る糧を
職業と言い換えます。
世間では趣味と職業は両極端、と
みている傾向が多いですね。
何々の職業を持つ傍ら、
こんな趣味で世間を驚かしています、
とか
趣味と実益どちらも満たすような職業
等々。
こんな生活スタイルを持っている人は
ある意味理想とされていますが、
コーチングでは少し意味合いが違います。
コーチングで目指すところは、
他人の思惑に左右されない
自分の思い通りの人生を歩むこと
です。
そういった考えから見ると、
家族でも社会的な役割でもいろんな方面に
いくらでもやりたいことがあって、その中で、
職業も趣味も自分のやりたいことのうちの一つ
ということになります。
流行りのワークライフバランスに近いんでしょうが、
私に言わせれば、人生の中にワークがあるので
仕事と人生どっちかというようなネーミングは
いただけない。
ライフバランスで十分と思います。
これは当たり前の話なんですが、
何故やりたいことをやっていることが
いいかというと、
やりたくない事をいやいややることに比べて
圧倒的に高いパフォーマンスが得られるからです。
これは実感できるんじゃないでしょうか？
好きなコトやってれば人から見れば圧倒的な
仕事量をこなしているもんです。
時間もあっという間に過ぎて楽しかった、
となるので、心も健康。
つまり、社会的に見ても無駄がない。
では趣味も職業も同じものと考えよう
ということなのか？
と言えば違います。
そこで、これらをきちんと定義すると、
趣味は
自分のやりたいことで、自分の役にしかたたない事
職業は、
自分のやりたいことで、他人の役に立ってしまう事
よく聞く話で、
お金は感謝の現れの結果であって、
人の役に立ったから、そのお礼としてもらうモノ
という考えと通じるものがありますよね。
この、人の役に立つか立たないかだけの違いで
基本やりたいことに変わりはないんです。
ラーメンの食べ歩きとか、占いは
私にはどう考えても今は趣味です。
ただ、これを紹介して感謝されれば
職業になってもおかしくはありません。
ボランティアは職業か？と聞かれれば
そうです、となります。
自分がやりたいことで、
人の役に立っていますから。
報酬は？と聞かれれば、
自分の満足感ですかね。
一つの例ですが
“テンジュの国“という
18世紀のチベットの医者見習いが主人公の
ほのぼのした漫画があって、
その見習い君が、代々医者の家系の医者に
いろいろ聞いていました。
「医術で人を治すことに対しては
報酬はまあいいんだ。
感謝の品や行為を
拒否はしないけど」、
というくだりがあって、
その後のセリフのやり取りがこんな感じ。
「しかし、りっぱな家(に住んでるよね)
大きいだろう？」
「違う違う
医者だから財産があるんじゃなくて、
他人に使える財産があるから
医者になるんだよ」
少なくてもこのお医者さんは
代々引き継いでいた財産もあるので
好きで人を治していて
医者が職業だと言えます。
私は以前研究者として働いていました。
仕事はいろいろ面倒なことはありましたが、
研究という面ではやりたいことでしたし、
研究というのは
本来の意味での職業だったかなと思います。
イヤな仕事も熱中してくると楽しむこともできる
まあ、そんな考え方を持っていたので、
やる前からやらない、なんて言いませんしたので、
与えられた仕事は多分、
文句言わずにやっていたと思います。
研究者の現役のころはコーチングなんて
知りませんでしたから
この職業と趣味の定義を聞いて
妙に腑に落ちたものです。
ただ、これは少し危険な考え方で、
やり方によっては、
一時問題になっていたやりがい搾取
にもつながってしまいます。
どういうことかというと、
これはお前がやりたいことなんだろう？
と巧みに誘導して、
経営者が社員やバイトを低報酬で
こき使うことです。
こうならないためにも、
その仕事が自分が本当にやりたいことなのか
職業なのか、考えた方がいいですね。
少なくとも”職業”に従事している人は
精神的に健康です。
そこに基準をもってもいいですね。
じゃあ、やりたくない仕事ってなんだよ、
ことになりますよね。
今、いやいややっている仕事は
どうすればいいんだ
というお話です。
これはお金とも絡んでくる話なので、長くなります。
明日以降に続けることにします。
