ホリエモンロケット MOMO3号打ち上げ成功。あれからひと月

思考実験

こんにちは

MOMO3号。このニュースを初めて見たのは、
ゴールデンウィークの新幹線の移動中。
車両内のドア上部に電光掲示板があって
○○新聞ニュースとか流れているところでした。

よく見たらホリエモンが日本では民間初の
ロケット打ち上げ成功。5月4日のことです。
MOMO3号は、ロケットの名前でした。
ちょうどひと月前の話です。

抜粋すると、以下。
5月4日、ホリエモンこと堀江貴文氏が出資する
スタートアップ企業「インターステラテクノロジズ(IST)」は、
小型の観測ロケット「MOMO(モモ)」3号機の打ち上げに成功した。
日本の民間企業が単独で作ったロケットが宇宙空間に達するのは初めて。
このロケットは、「ホリエモンロケット」とも呼ばれている。

ホリエモンロケット「MOMO3号機」の成功が日本の宇宙産業にもたらす本当の意味とはより

そもそもなんでMOMOという
ラブリーな名前を
ロケットにつけたのか?

宇宙の定義は地上100㎞を越えたところ。
100km目指して百、百なのでもも、MOMOなのだそう。
なんとなくファンタジーのエンデのモモからでもなく、
百恵ちゃんの”もも”ですね。(古)

この打ち上げに関して、何かと議論があります。
ホリエモン周りなのでいつもの様に賛否両論ありますが、
日本でも、とにかく安くロケットが打ち上げられる
ということを証明したことに関しては拍手喝采です。

話が錯綜していて真偽は不明なのですが、
諸費用込みで5000万円程度で打ち上げができたのこと。
実際キャンプファイヤーで
クラウドファウンディングをしていて、
ここでの目標額は2700万円。

続ける。宇宙への挑戦。みんなの力でMOMO3号機を飛ばそう!より

気がづいてたとしたら応募してましたね。
アンテナ弱い(>_<)

国産H3ロケットの打ち上げ費用は約50億円
とのことですので、この金額がどのくらい破格か
わかりますよね。

よくある論調で、本当に100㎞届いたのか?
安くできればいいってもんじゃない
とか、これでできるなら国は予算かけすぎだ、
といった水掛け論が起きてますが、
なんでそうなるのかいつも不思議です。

 

私が材料開発の研究者のころ、宇宙ロケット用の部材の
講演会というか会合に出たことがあります。

実際そういう部材を扱ったことはないですが、
ここで求められるのは、とにかく耐久性、つまり丈夫さ。
耐久性があれば、
どんなにお金がかかってもいいくらいの雰囲気。
一企業には一同うらやましがるくらいの
予算がついてました。
でも、こういう性能を出すにはこういった手法が必要
ということを発見するのには費用が掛かる。
これが判るだけでも多額の税金を使っても
国で基礎的な研究する意義はあるんだと思います。

一方、ホリエモンが目指しているのは、
世界でも競争が激しくなっていて
日本では出遅れているロケットの商用利用。

ホームセンターで部材を集めるなど、
極力コストの削減を目指して、
いかに儲けるかが、目的です。

実は初の月面着陸した時の、長靴の裏は
前の会社のアメリカの親会社が
提供した素材を使っていたとのこと。
つまり月への一歩は”うちの部材”。
下町ロケットじゃないですが、
会社にとって身近な素材が宇宙に通じているということは
高い部材、安い部材関わらず、
結構励みになりますよね。

国の宇宙開発と民間の開発。
小型ロケットは商用利用、
大型は技術の追求なので、
高い安いで議論してほしくない。
それぞれ役目があるはず。

くどいかもしれませんが、
それぞれ性能とコスト、
目指すところが違うのに、
どっちがいい論争に意味があるのか?
官対民の構造より、先に行く外国との競争の方に
意識が行くように願っています。

最後はちょっと堅い話になってしましまいたが、
民間宇宙開発のが何歩も進んだことに安堵です。
おめでとうございます、というかありがとうございます。

<その他ご参考>

ホリエモンの打ち上げロケットMOMO(モモ)の名前の由来は?

ホリエモンロケットが覆した霞が関の常識

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