こんにちは
あるデパート店員の悩み。
従業員の年齢層が幅広い。
お客さんでもクセの強い人もいる。
こういう人たちとのコミュニケーション
どうしたらいいのか?
先日話題にした、会話が続かないという話とかぶりますね。
この悩みに答えているTV番組があって、
NHKの番組なのに出向いた会社名がドーンとでる、
一昔前では考えられない私的には異色の番組ですね。
今はシーズン2だそうです。
テレビでよく見る芸人さんは
全体から見ればごくわずか。
運もあると思いますが、
見えないところで努力されて勝ち残っている方々。
そういった芸人さんをコミュニケーションの達人として、
ビジネス上の悩みに答えてもらおうというもの。
どこまで台本があるのかわかりませんが、
綿密な打ち合わせはしている様子。
お笑いの話がビジネスに通じてますね。
なかなかのうんちくや工夫がうかがえて、
芸人さんがちゃんと準備して会社員の悩みにこたえてます。
何回か見てますが、業界が違っても
会社員の悩みは同じようなもの。
ああ、あるあるという感じの悩みに、
キャラクター全開の答えが出てきますが、
別撮りで営業コンサルタントさんが、
これはビジネスではこういうことで、
という解説もしています。
先の悩みは横沢夏子さんが
東武デパートに出向いた時の話。
横沢さんの答えは、
会話が続かないのは相手に興味がないから。
苦手な人は特にそう。
だから興味を持てばいい、というもの。
ではどのように?
「わたしが映画監督」になったつもりで、
その人に肩書をつけて楽しんでしまおう、
という話。
相手を映画やドラマの登場人物にしてしまい、
個性的な配役だなあという目で見て、
その人にタイトルというか肩書を付けることで、
演じさせやすくする。
言い換えれば、
上から見た感じで余裕をもって見ることができる、
とのこと。
その人にイラっとさせられたら、
なんでそんなことするのか?と、
興味を持って考えてみます。
こういう目線で見ると、親近感が出てきて、
イヤな部分以外も見つかる効果も。
例えば
ネガティブな人は、「どん底に引きずり込む女」。
どんな手を使って引きずり込むんだろう?
この手は有効かも、とか考える。
ずっとしゃべっている人は、「息継ぎせずにしゃべる女」
いつ息継ぎするんだろう?
この息継ぎにどう合わせて合いの手入れてやろうか、
とか考える。
横沢さんのネタ作りそのものらしいのですが、
面白く、苦手な人とも会話が出来そうな気がしてきます。
別の社員からの別な質問で、
モチベーションを上げる方法についても話題が進みます。
残業しているとき帰りたい。
壁にあたったときに落ち込んで復活できない。
企画が当たらなかったときへこむ。
こんなモチベーションは下がってるとき、
どうしたらいいか?
ここでは監督ではなくて「私が主人公」を推奨。
気に入ったドラマや映画のテーマソングや
バックミュージック流す、サントラ作戦。
好きな映画やドラマのテーマソングなど。
この音楽を聴いてもいいし思い浮かべてもいい。
ガリレオのテーマとか、ミッションインポッシブルとか。
とにかく主人公になりきる。
窮地に陥った主人公になりきって
それに対峙するイメージですね。
ここは編集なのか、さらっと終わってしまいましたが、
ここで言いたかったことは、
自分のことに対しても、自分を客観視して、
余裕をもって対処しよう、
ということだったと思います。
主人公を演じる前には、設定を頭に入れる必要があります。
今どういう状況で、どういういきさつがあって
そんな窮地に追いやられているのか。
育ちや、周りの仲間、敵との立ち位置、
ストーリーには出ない裏設定、等々。
これらが頭に入ってないと、主役は務まらない。
主人公として自分の実生活に当てはめると、
極端なまでの自分を客観視ができるかというところ。
先に出た監督をやるのは、逆に人を客観視するというもの。
そうすることで、心も余裕が出て対応策も見つかる。
方向が違っても同じこと、という感じでしょうか?
横沢さんのやり方は、
自分は演じる、人には演じさせるが基本。
根底は徹底的な客観視。
ということでしょうかね。
コーチングで、この客観的に見るというのは
抽象度が上がった状態で、現状を見ている
ということですね。
特に、映画監督の例は秀逸だと思います。
映画監督は全体を見ないといけないし、
個々の登場人物それぞれの個性も把握しなくてはいけない。
でも、一つの個性だけにこだわると
映画はただのプロモーションビデオ。
こだわるならその世界観ということですよね。
全体を見るというのは、明らかに出演者よりも抽象度が高い。
主演の場合も監督に近い目線で、
その自分の世界に人がどうかかわっていくか
抽象度の高い目線で演技をしないと芯が通らない。
この番組、芸人さんたちが積み重ねてきた
生々しい考え方とか、実践されてきた経験が
披露されていて、ネタの宝庫です。
ご興味あれば是非。