こんにちは
今回は語句を考えてみます。
考えをこねくり回してるだけと思われたら申し訳ない。
でも、言葉一つ一つも考えながら使ってるつもりなので、
それはご容赦を。
ゴール、目的、目標って?
コーチングではゴール、ゴール、ゴールが大事。
と、ずっと言ってますが、
じゃあ、目標とか目的とか夢と何が違うの?
という感度の高い人は多いと思いますし、
実際、人によって使い方が違ったりもします。
まあ、問題なのが”ゴール”と、
カタカナ語を使ってることで、
原語の意味に合わせるのか?
一般的に使われている意味で使うのか?
じゃあ、一般的ってどこまでの話?
と、まあ混乱は必至ですね。
でもここがあいまいだと伝えたいことも伝わらない。
なので、ここで私の使うゴールが何を意味しているか
書いてみたいと思います。
基本的にはコーチングはアメリカから入ってきているので、
意味に迷ったら最終的には私は英語を基準に考えます。
福沢諭吉さんのような思慮深い方々がどんなうまい翻訳をされても、
時代背景や日本人のバックグラウンドで理解できるように
無理やり作った言葉もあるので誤解している面も
否めないからです。
ゴール、目的、目標を日本語辞書で調べる
では日本語から。
誰でも見れるデジタル大辞泉から引用して、
コーチングではこんな意味で使ってるというものを挙げます。
目的 実現しようとしてめざす事柄。行動のねらい。めあて。
目標 行動を進めるにあたって、実現・達成をめざす水準。
目的と目標の違いについては、
◇「目的」は、「目標」に比べ抽象的で長期にわたる目あてであり、内容に重点を置いて使う。「人生の目的を立身出世に置く」◇「目標」は、目ざす地点・数値・数量などに重点があり、「目標は前方三〇〇〇メートルの丘の上」「今週の売り上げ目標」のようにより具体的である。
目標を作る理由は目的があるから
目的が抽象的、目標が具体的と、目的の抽象度が高い感じですね。
戦略と戦術
よく戦争映画とかマンガで、
作戦行動中に負傷した上官を
主人公が助けようとすると、
「俺はおいていけ、目的はミッションを果たして家族を守ることだ」、
と泣けるシーンが展開したりしますが、
本来の家族を守る目的があって、ミッションクリアーが目標、
目標の前には自分の命の優先順位は低くなる。
こんな感じでしょうか?
今はそんなことないと思うのですが、
よく戦略と戦術の違いが日本人は判っていない、
とビジネスの現場で言われていた、
と聞いたことがあります。
一応外資系の会社にいたもので、
単純にstrategyとtacticsと違う言葉を、
紛らわしい漢字の字面で勘違いしてるとしか思えませんが。
この真偽は別として、ビジネスの目で見ると、
戦術は、何かを達成させる方法
戦略は、組織などを運営していくについて、将来を見通しての方策。
[補説]具体的・実際的な「戦術」に対して、より大局的・長期的なものをいう
とありますので、
目的は戦略、目標は戦術を連想すればいいでしょうかね?
わかりにくいですかね?
ではゴールはどうかというと、
ゴール 努力などの目標点。最終目的。
目標も目的も入ってる。。。。。
どうしましょうか?
ゴール、目的、目標を英語で調べる
ゴール、英語でGoalを英英辞典で調べると、
何か将来達成したい希望
something that you hope to achieve in the future
やっぱり、結構バクっとしてます。
短期、長期、一般的なゴールと少し意味を狭めると、
人や組織の目的aimといった、
聞きなれた言葉になってきますが、決着はつかず。
困ったので、英語ではどう訳すか調べてみます。
目標 target, objective, mark
目的 purpose, objective, aim
文脈によっていろいろ言葉が使えるみたいです。
しかもobjectiveという同じ単語が使える。
更にobjectiveを調べるとgoalと類義語なんですね。
Targetも類義語。
なので、goalは多数決で目標寄り、というのは
いささか乱暴ですね。
戦闘で使う言葉
先ほどから戦争の例を多く出してますが、
Goalも、objectiveも、targetも例文を見ると
狙撃対象とか、目的地とか、戦争とか競争を
連想させる用法が圧倒的に多いです。
あたりまえと言えばそうなんですが、
私もこの荒々しい感じを自然に連想をしてるのかも。
結論
結論として、日本語に話を戻すと、
それほどこだわるほどの事でもなく、
ゴールは目的でも目標にでも使っていい、
で納得しておきます。
ゴール、目的、目標を私はこう考える
なので、ゴールの中に目的と目標があって、
目的の中に目標がある。
抽象度でいうと、ゴール、目的、目標の順に下がっていく。
別な使い方をされている例も見かけますが、
私は、こんな感じで使っていきたいと思います。
もちろん言葉は人が使って、時代でも
使われ方は変化していくと思いますが。
抽象度
コーチングでいうと、
抽象度の高いところから低いところを見ると、
選択肢はたくさん見つかると考えます。
目的が明確なら、目標は1つに限らない。
1つの目標にこだわりすぎると、
目的に少しも近づかないこともありますし、
その目標自体、時間の経過とともに
不要になったことに気付かない
そんなこともあります。
その目標達成は何のためにやってますか?
ということは常に自問自答が必要ですね。
その他の言葉
目標達成に絡んで出てくる言葉が、
夢とかビジョンやミッション。
これも調べたのでせっかくなので、
追記しておきます。
ミッション mission
目的、あるいは組織にとって最も大切な、実現させたい事柄。
the purpose or the most important aim of an organization
ビジョン vision は2つの意味を挙げます。
同じ意味ですが、使い方が違う感じです。
何がどうあるべきか、という行動可能な計画や提案
an idea of what you think something should be like
こちらは目標を立てる時に必要ですね。
明確な目的を持った、将来の計画を立てるために必要な知識と想像力
the knowledge and imagination that are needed in planning for the future with a clear purpose
こっちは目的を深く考える時に必要。特に想像力ですね。
夢 dream
あれが欲しい、これがしたい、そうなりたいと願うこと。特にありえそうもない時に使う。
a wish to do, be, or have something – used especially when this seems unlikely
こう見ると夢を見るのではなくて、
ありえなさそうなことも、ゴールを作って進みたい
と思ってしまいます。
何気なく使ってる言葉もたまには
その意味を深く調べてみたいものです。