あなたはご自分の才能をご存知ですか?
あなたの強みは?
入社面接でよく聞かれる質問で、
何度か答えた経験はあるのではないでしょうか?
でもそれって、あってます?
そんな時に答えを出してくれるのが、この本。
「さあ、才能(じぶん)に目覚めよう」
5つの強みを見出し、活かす
マーカス・バッキンガム&ドナルド・O・クリフトン著
原題はそのまま、
Now, discover your strength
調べたら 2017年4月に
さあ、才能(じぶん)に目覚めよう 新版 ストレングス・ファインダー2.0
が出てるので、今買うならそちらの方がいいかも?
著者がトム・ラスと変わっているので
内容は変わっているかもしれません。
このところ天才だの才能の話題が多いので、
では自分の才能って何だろう?
そんな答えの 1つ が
見つかるかもしれない本です。
自分の見当違いの思い込みだったり、
人から見たらここがいいのに、
と思われることは実は多いみたいです。
何となく客観的な指標が欲しかった時期、
2008年ころに
この本を手に取りました。
多分、初版のころの2001年当時の
考え方なんでしょうが
それまでの世の中は
〇すべての分野で人は能力を発揮できる
〇弱いところこそ鍛えれば大きな成長になる
という世の中でしたが、
〇持っている才能はその人独自のもので永続する
〇成長はその人の強みがリードする
という考え方に変わってきていると言われています。
今読むとちょっと内容が古い感じがしますね。
ご存知の通り、
今は才能は作れる!まで発展してます。
ま、それはいいとして、
持って生まれたと思われる才能や強みを
そのまま使うとどうなるか?
著者たちの、
働いている方200万人のインタビューの結果、
すべてに完璧を目指さないで、
弱点に折り合いつけながら
強みを利用する仕事をすることが
成果を出しやすい、と結論。
経験があってこれは得意、
というのは才能とは別物の成果。
一般的にこれは才能とは関係なく、
四苦八苦して時間をかけて、
仕事ができる人になっていった
成果ということ。
いろいろ物事うまく運ばないのは、
どのパターンで仕事をするか
いっぱいあって考えてしまうから。
パターン化して余分な回路を減らすのが
効率化できたとういうことになります。
でも、才能に適した仕事をすると、
こうやればこうなるといった、
パターン化がしやすい。
才能に沿って、適した仕事をすることは、
こうした面倒な手順を踏まないので
ストレスもかからないし、
スムーズに仕事が進む
ということになります。
才能とか強みとか言っても、
じゃあ、どんな才能があるの?
実際にこれらを表わす系統だった言葉は
意外と少ないことが問題だったようで、
著者たちは、
インタビューを通じて34の言葉を規定したので
これを使って、そのどれが自分にあてはまるか考えてみよう
ということがこの本の目的ですね。
才能とかつかみどころのない抽象的なイメージを
具体的な言葉に落とす事って、
思っている以上に大切なことで、
それがあると、考えることができます。
そういった意味では、この著者たちが、
まとまりはなさそうですが、
34のことばを規定した、
ってことは意義があるのではと思います。
使わせていただきたいですね。挙げておきます。
アレンジ、運命思考、回復思考、学習欲、活発性、共感性、競争性、規律性、原点思考、公平性、個別化、コミュニケーション、最上思考、自我、自己確信、社交性、収集心、指令性、慎重さ、信念、親密性、成長促進、責任感、戦略性、達成欲、着想、調和性、適応性、内省、分析思考、包含、ポジティブ、未来思考、目標志向
この本を読み進めると、URLが書かれていて
その先では200問くらいのテストができて、全部答えると、
34項目の強みから、
あなたの持つ5つの主要な強みを出してくれます。
このレポートをもらうところまではタダです。
先日このURLを入力、
転送されましたが、
まだテストは生きていました。
もしかしたら新版のテストに飛んだのかもしれません。
ご興味あれば、お試ししてみてはいかがでしょうか?
ただ、本に書かれてあるIDを入力しないと、
進められないので、中古本を購入すると、
このIDは使われてます、となって
テストできないかもしれませんので
ご用心を。
本の後半というか3/4くらいが、
この強み自体の解説とか、
弱点への対応、
強みを持った人の扱い方とかの説明がある感じ。
ちなみに私の強みは
内省、学習欲、などなど
今現在、解説読んでみた感想は、ふーんそうかあ。
結果は納得しつつも、
意外なところがなくて
ちょっとつまらなかったですね。
おお、こんなところがあったのかあ
は、残念ながらなかったようです。
この結果を踏まえて、web上を進んでいくと、
もっと細かい分析とか、
こうしたらいいというプログラムが
有料で用意されています。
私はこの結果だけで満足だったので、
先には進みませんでした。
この本に書かれている
いろいろ解説読んでみると、
この本の使い方は
部下や協力者に、
仕事の割り振りするときのため、
自分の強みよりも、人の強みを知りたいときに
そんな時にこの人の強みはなんだろう
と使った方が有効なのかもしれません。
無理な仕事じゃなくて
合った仕事を頼む方が効率良いですからね。
アメリカでは性格テストや適正テストの類いが
2500以上もあるそうです。
私は人を型にはめたり、はめられたりするのは
あまり好きじゃないのですが、
世の中では未だ需要も供給もあるみたいで
出ては消えてを繰り返している感じですかね。
この本はちゃんと本屋で買ったはずで、
版は2008年5月発刊の19刷。
2019年の現在でも、
いまだ本屋で見かけることもあります。
この手の本は一過性のブームになりがちですが、
初版は2001年なので、その間淘汰されることもなく、
なかなかの実績を重ねた本ですね。
単に、一時期流行った、本の続きはこちらの有料講座へ、
といった、講座の販促ツールとして版を重ねている
とも考えられるので、そこらへんは
忘れちゃいけないですけど、
風雪に耐えているという面では、
紹介しても悪くはないだろうと思い、
今回の記事にしました。
よくこういう本は、
宗教系の勧誘に使われることもあるのですが、
一応日経新聞出版だし、
著者も調査のプロという感じしか取れないので
そういう面では大丈夫かなと思ってます。
今はあまり見られない、
血液型占いとかいい例なんですが、
占いとか性格テストって、
広まって定着していけば行くほど、
こういう人に当てはまっていくと言われています。
より学習して思い込んでしまって、
更にその言葉通りの人になって、
自分はこういう人間だ、と強固になっていく。
この循環であなたはA型とかB型人間になっていく
そんな感じですかね。
こういった本は、
今の才能を知るいい手掛かりかもしれませんが、
才能は作れるといった本を読んでる私達には、
あくまで参考程度にして、
将来の才能を作っていきたいですね。
最後まで読んでいただきありがとうございます。