他人ごとじゃないリーダーシップ 8つのタイプ

コーチング

こんにちは

インサイドヘッドというピクサーの映画とか、
“脳内ポイズンベリー”という漫画を
ご存知でしょうか?

脳内でどんなことが起きているか、どう考えているか、
感情や意識が頭の中でキャラクターとなって、
活躍する?メインストーリーの
当然フィクションです。

主人公が何をやるにも、
頭の中で脳内会議が開催されていて
会議の参加者は感情とか、記憶とか。
いろいろな登場人物が出席します。

インサイドヘッドの参加者は
ヨロコビ、カナシミ、イカリ、ムカムカ、ビビり

脳内ポイズンベリーでは映画にもなっていて
議長、ポジティブ、ネガティブ、瞬間の感情、記憶、本能。

それぞれの自分の頭の中の感情や記憶が、
あーでもない、こーでもないと議論しながら
行動を決めていきます。

ここで注目したいのは、天使と悪魔的な
どっちを選ぶという単純な議論ではないということ。


すべての感情や情報達が妥協できるとことは少なく、
どれかが次の行動を決める。

誰がリーダーになってもいいのですが、
自分の行動がこう決まっているのか
と思うと、ストーリーはともかくとして、
このシチュエーションは面白い。

これって人の集団でも同じことで、
リーダーが決めること決めないと、
組織は何も行動できない。
そう、自分の中にもリーダーがいた方が
物事スムーズに進められる、
ということです。

だからリーダーシップは他人事ではない、
ということですね。

逆から見ると、会社は法律的には
法人という”人”扱い。
会社も人と同じ構造。

人に戻って、
何もやりたくなくて、ゴロゴロしてるのは、
ゴロゴロする!
と自分の中のリーダーが決めたから。

会社として、今の問題を先延ばしにするのは
先延ばしすると社長が決めたから。

同じじゃないですか?

なので、人も組織も同じく
コーチングの対象になるということです。
個人ではこのリーダーはゴールにまつわる感情、
と言ってもいいかもしれません。

会社員やってるとよく言われるのが、
自分の仕事に対してリーダーシップを持て。

それって、自分の頭の中のまとめ役に対しても同じで、
誰にでも言えるんじゃないか
というお話です。

何をやるかこんがらがってきたら、
ヨロコビ君とか、ビビり君とか記憶君とか、
それぞれの感情とか記憶を書き出して、
あらためて見てみると、
脳内リーダーや議長さんも判断しやすいかもしれないですね。

そんなリーダーへのアドバイスとしては、
それぞれ場合によっても種類があるので、
こうでなくてはいけない、という考えは
持たない方がいい、ということ。

リーダーシップには8つの種類があるので、
違った方法があってもいいという話につなげます。

 

これは PSYCH101というPaul Kleimanの書で
まとめられてました。
著者はユーモア作家というくくりらしいですが、
軸は大きく外してはいないと思います。

この本は心理学101個のトピック
といった感じで、素人向けの心理学入門といったところ。
専門用語をあまり使わない平易な言葉で書かれています。
多分日本でも同じような本はあるのでは、と思います。

この章のタイトルは”リーダーシップの理論”leadership theory。
ここではリーダーシップを8つに分類していますので、
順に紹介します。

まずは,
1.偉大な人型Greatman theory
19世紀までのリーダーシップの形で、
とにかく生まれた時から指導者の
風格とスキルを持ち合わせていて、
この人ならついていく、
といった感じの人のリーダーシップ。
ガンジーやリンカーンを例として
挙げてました。

2.緊急対応型Contingency theory
いつでも使えるという訳ではなく、
不測の事態や状況に対応して、
すごく限定的な状況に限って効くリーダーシップ。
避難訓練をして、それぞれの役割が決まってる
という感じでしょうか。

3.特色型trait theory
Greatmanのように全能ではないですが、
この分野はよく判るといった、個別の才能を生かすタイプ。
そのスキルによって、ある人はリーダーにもなるし、
リーダー以外の役割を持つ場合のどちらでも貢献できる。

4.対応型Situational theory
組織の行動方針に従って、
1つのスタイルに固執することなく、
すべての状況に対応する万能タイプ。
組織各個人やリーダーの力量頼みで、
リーダーの持つムードの影響が大きく、
モチベーションが大事になってきます。

5.参加型participative theory
1つのプロジェクトに対して、
アイデアを出した人がリーダーになるタイプ。
思いついたんだから、思うとおりにやってみなさい
という感じ。

6.行動型behavioral theory
Greatmanの対極で、
生まれ持ったリーダーとしては素質はないが、
リーダーシップのなんたるや、観察や学習、体験しながら
その学んだ結果を生かして組織を引っ張るタイプ。
プレイングマネージャーにありがちなタイプもしれません。

7.変革型Transformational theory
今の組織運営のトレンドがこれに近い。
組織や個人のモチベーションの高さが
いい業績つながるということから、
上司が部下だけでなく組織を感化して
チベーションを上げるタイプ。

簡単に言えば
俺たちは、こんなすごいことをやって
社会に貢献しているんだぞ、という気持ちを
共有して仕事を進めていく感じ。

8.取引型transactional theory
世間一般の組織かもしれないですが、
構成員の役割に重点を置くタイプ。
Management theoryとも言われていて、
組織の目標達成などのパフォーマンスを評価する。
業績良かったら給料やボーナスが上がって、
悪かったらクビみたいなイメージですかね。
変革型と比較されやすいタイプ。

8つほど例をあげましたが、
この章は以下の文で締められています。

「どんな風に偉大なリーダーを作るかって?
単純なんだけど、いろんな違った方法があるんだよ」
How does it make a great leader?
To put it simply: many different ways

でこの章は締められてました。

自分はこのタイプと決めて、
ひたすら進むのもいいですが、
場合によってはこのタイプで行こうとか
適宜選択していく、というのもいいかもしれません。

新しい仕事を開拓するら変革型リーダーシップがいいですし、
これまで大切にしてきた仕事を守るなら取引型でいこうとか。

誰しもgreatmanを目指しますが、
できないものはできないですから。

あなたは、あなたの中のリーダーは
どんなタイプでしょうか?

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